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三角測量

●三角測量
 三角測量は、位置、高さを求める測量方法で、測量区域を適切な大きさ の三角網で覆い、三角形の既知の1辺と2角の測定によって三角形の大きさ を決めることであり、最終的には、与えられた点をもとにして、全ての三 角点の新点の位置と標高を求めることを目的としています。


○三角測量のはじまり
基本原理はオランダの地理学者フリシウスが考案しました。1615年に実際 に三角測量を用いて子午線の長さを測ったのは、オランダの数学者/天文 学者スネリウスです。しかし、あまりにも精度が悪かった為、1669年にフ ランスの天文学者ピカールが望遠鏡を取り付けた測量機で正確な三角測量 を実施しました。


○いくつかの測量方式
 明治の初期、わが国の測量・地図作成事業は陸軍がフランス式、内務省 地理局がドイツ式、工部省がイギリス式、北海道開拓使がアメリカ式の技 術といったように、各省によってその方法及び方式は異なっていました。 その後、陸軍では、明治16年に測量・地図作成方式をドイツ方式に切り換 えます。明治17年には太政官達が発布され、測地に関する国家事業は陸軍 省の参謀本部測量局に一元化されるようになり、明治21年には、基線測量 、一・二・三等三角測量、一等水準測量及び五万分の1地形図作成が大々 的に全国展開しています。
測量方式
特徴
フランス式
細かな記号表現から海岸の荒々しい岩肌が読みとれ、水彩絵 具で彩色された耕地や林地に書かれた文字を通して、水田、畑、梅、桑の ほか、松、杉、椚などといった詳細な植生も読みとれるのが特徴。
ドイツ式
白と黒だけを使用した単純な色表現の中にも、太い線や細い 線で使い分けられているのが特徴。
イギリス式
既存の鳥居、石碑、石灯篭など不動の構造物に「不」に似た 記号を刻み、この横棒の位置を標高としたのが特徴。
アメリカ式
記号が単純に読みとれ、いかにも画一的で合理的、遊びのな い地図が特徴。


○三角測量の現在
この三角測量は基準点-測点間の視界を確保する必要があるため、建築物な ど障害物の多い場所での測量は測点が多くなるなどの手間が多くなる為、 現在ではあまり行われていない方法です。


○三角測量の手順
 三角測量は、各段階で精度の点検ができることも特徴として挙げられる のですが、一般的に三角測量は、次のような手順で行われます。

 
手順
内容
踏査・選点
現地を十分に踏査しながらあらかじめ図上で計画した選点図 を参考に、地形に応じて適切な三角点の位置を決定します。
造標
測点に杭または石柱を埋没し、適当な標識を設けます。
観測
各測線の距離および水平角を測定します。また方位角測定も 合わせて行います。
計算
測定の結果について計算し、測角、測距の累計を行い誤差を 調整し、座標点の位置を決定し、結果を計算表にまとめます。
整図
基準点の位置を測量の目的によって適当な縮尺、形式によっ て図面上に描きます。


○三角測量の使用機器
 セオドライト、光波測距儀を使用して三角測量を行います。

機器名
写真
機器説明
セオドライト
seo.jpg
水平角及び高度角を測定する器械です。鉛直軸・水平軸・視 準軸からなり、水平目盛板・高度目盛板・上盤気泡管が付けられています 。目盛盤を光学的な拡大機構を使って読み取る器械です。
光波測距儀
kyogi.jpg
強度に変調した光を、測点に据えた器械から発射し、これが 目標点に据えた反射鏡に反射して返る反射光の位相と発射光の位相の差か ら、距離を求める装置です。